安らかに
今日は先日あった出会いと別れのお話をさせていただきたいとおもいます。
つい先日、今日のような雨の朝でした。
事務所に着くと駐車場に一匹のネコちゃんが雨に濡れて倒れているではありませんか!
ビックリして急いで車から降りてみると、微かに、でも苦しそうに呼吸をしています。
慌ててタオルで包んで抱っこして、スタッフと近くの獣医さんを目指しました。
スタッフと
「がんばれ!」
「元気になるから!」
と抱っこして体を温めて励ましながら急ぎました。
病院まであと少しという所でネコちゃんが
「ニャ・・」
と一度だけ小さく鳴いて、抱っこしている私の腕を爪でギュッと引っ掻きました。
それが最期だったんだと思います。
霊苑に向う車の中でスタッフと大声をあげて泣きました。
もっと早く見つけてあげれたら。
私が5分でも早く出勤していたら。
何もしてあげられなかったことが申し訳なく、色んな事が頭を巡りました。
事務所にはネコちゃんはいないので、もちろん初めて会ったネコちゃんでした。
あばら骨が浮き出るほどやせ細っていたネコちゃん。
今までどんな生活をしてきたのでしょう・・・
もし、自分の最期をわかって弱った体で事務所に来てくれたのであれば、こんなに胸が苦しいことはありません。
初めて会った見知らぬネコちゃん。
もしかしたら、人間によって怖い思いや嫌な思いもたくさんしてきたのかもしれません。
それでも最期に私たちの所にきてくれ私の腕の中で旅立っていってくれた事に私は感謝したいと思います。
語弊があるかもしれませんが、最期に頼ってきてくれたんだと思いたいです。
霊苑で静かに見送り、沢山のお友達がいる共同墓地に埋葬しました。
もう、ひもしい思いも苦しい思いも怖い思いもしないでお友達と楽しく暮らしてくれていたらいいなと思います。
安らかに眠ってね。